命日が近づいてきました。毎年この時期になると落ち着かなくなります。10年前のあの衝撃を思い出すからでしょうか。僕にとっても人生で最大の悲しみのひとつのままです。しかし、その悲しみから救ってくれたのもまた彼でした。忘れようと思う衝動を無視するかのように度重なる取材を受け、歌は街に流れ、彼を慕い求める様々な人たちの声を聞いていることで徐々に僕は彼と共に生き続けていることを実感したのです。それはみなさんと同じ体験ではないでしょうか。あらゆる場面で尾崎豊の文字を見いだすことの喜びと切なさは、悲しみとともに喜びを運んできてくれます。ファンクラブという組織が没後10年を経た今も継続されていることへの驚きとプライドはみんなのものです。しかも新しく尾崎豊を知り、その仲間になろうとしてくれる人たちへの連帯感は、今まで僕らが感じてきた悲しみや切なさや勇気や誇りを再び突き動かしてくれます。この機会に同志になろうとしてくれる方々にも、そしてずっと尾崎豊を支援してくださる方々にも、心から感謝します。何ができるのかと問われれば、それを一緒に見つけたいと答えたいです。4月25日には新たな気持ちで彼の冥福を祈りたいと思います。
2002.4.5